週刊新潮10/27発売42号の”とっておき私の京都”は、何秘館・京都現代美術館さん。

2022.10.29

週刊新潮10/27発売42号の”とっておき私の京都”は、何秘館・京都現代美術館さん。
私は以前、祇園にあるこの美術館近くに住んでいて、近代芸術家の書展、Henri Cartier=Bresson展、木村伊兵衛展など刺激的な展示を見に行っては、5階にあるこの素敵なお庭を眺めながらボーッと過ごす時間が贅沢な癒しとなっていました。
丸い空から雪が舞い散る様子は忘れられません。
地下には魯山人の常設があり、蘇軾の赤壁賦を刻した屏風を見るのが好きで、魯山人が若い頃に書を真剣に学んだ様子が想像できるその文字に、勇気づけられていました。
今回の取材では休館日にもかかわらず、キュレーターの梶川由紀さんが来てくださり、お庭の物語や屏風の秘密などを聞かせてくださって、心躍る時間となりました。私が白い服で行くと、由紀さんは白と黒と2つ服を用意してきたからと黒の服に着替えてくださって、撮影をしました。この心配りがこの美術館の展示の一つ一つに表れているように思いました。そして、魯山人の書「清風」をわざわざこのために掛けてくださり感激しました。
このような機会をくださった週刊新潮の八尾久男さま、撮影の田村邦男さまにも感謝です。