第103回表展が開催されます!

2018.12.06

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書家にとって、裸の作品に素敵な衣装を着せて
表に出られるようにしてくださる大事な大事な存在、
表具師さまたちの展覧会です。

この展覧会が面白いのは、作品(本紙)が主役ではなく
どれだけ作品と調和して引き立たせる表装をしているかというところに
焦点があたっているところ。
なので、作品(本紙)には統一性がなく、
平安時代のものの横に現代美術作家の作品があったりするわけです。
どんな布を使い、どのような緻密で美しい表装をしているか、
そのセンスや技を見ることができます。

お世話になっている表具師の村山秀紀(立入好和堂)さんの
表装作品も展示されています。
今回は1800年代にイギリスなどで流行ったブックマーク(栞)を本紙にしたお軸、
具体の森内敬子さんのキスマークのお軸、福田平八郎さんの額作品など、
本当に面白いです。


足し算引き算掛け算割り算いろんな計算の中で
レイヤーを重ねて仕上げられていく表装の世界、
是非ゆっくりと堪能してください。

第103回 表展(表装展覧会)
日時:12月7日(金)~9日(日)
午前10時~午後5時
会場:京都文化博物館(中・高倉三条)
会期中午後2時より会場において列品解説を行います。
主催:協同組合 京都表装協会
後援:京都府・京都市・京都商工会議所・一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
・京都伝統工芸協議会・NHK京都放送局・京都新聞社・京表具協同組合連合会