第119回日本皮膚科学会総会のテーマである「つなぐ」を書かせていただきました。

2020.06.04

2020年6月4日〜7日、第119回日本皮膚科学会総会が開催されています。
今回、学会のテーマである「つなぐ」を書かせていただきました。色彩作家の内藤麻美子さんとのコラボレーションです(^^)
学会は京都で行われる予定でしたが、WEB開催となりました。
私自身もアトピー 性皮膚炎がひどく、学生時代は入院した経験もあるので、書かせていただくことができてご縁に感謝しています。
今学会が、さまざまな症状で苦しんでおられる方々が少しでも治癒につながる時間となりますようにと願いを込めて書かせていただきました。
以下、ホームページより会頭の天谷雅行先生(慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 教授)のご挨拶を転載します。
学会のテーマは「つなぐ」です。35年以上、皮膚科医として、研究者として過ごしてきて、大切な言葉をひとつあげるとすると、「次世代につなぐ」ことです。そして、「つなぐ」次世代が存在することにも感謝します。「つながる」ことを実感することで、我々の世代も元気をもらえます。また、異分野を「つなぐ」ことで新しい分野が生まれ、活躍の場ができます。世代をつなぐ、分野をつなぐ、人をつなぐ、組織をつなぐことの大切さをつくづく感じています。皮膚という臓器も、厳しい環境の外界とデリケートな体の中を「つなぐ」存在で、そこで起こる様々な現象が皮膚科学の対象となっています。
つづきは以下より
https://jda119.jp/greet.html

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豊中市オンラインワークショップ、最終回。

2020.05.31

豊中市オンラインワークショップ、最終回。
佐久間新さんのダンスx池上恵一さんの美術x川尾朋子の書、音楽家の井口淳子さんも参加の〜、疫病退散祭。
書で実況中継してました。
コロナの世界から脱皮して
ペットボトルに水を入れておきよめダンス
ツボを押して元気になって爆発!
みんなの元気を集めて壺にいれて、、、(^^)
コロナ= 君
ノ木ム= 私
井口淳子さん作ジングルが頭から離れません笑
♫おどりましょ〜 うたいましょ〜 つ〜く〜ろ〜

子供たちへワークショップ。

2020.05.26

子供たちへワークショップ。
大阪の豊中市の3-15歳のこどもさんへのオンラインワークショップで、書のコースターを作りました。
みんなでカエルの歌をうたいながらカエルを書いたり、筆の動物当てクイズをしたり、、、最後は家族の名前をコースターに書いて、わたしも楽しみました。

27日は佐久間さんのケチャダンス。
30日は、佐久間新さんのダンスx池上恵一さんの美術x川尾朋子の書、音楽家の井口淳子さんも参加で?!
勢揃いの疫病退散祭しますよー。
下記より募集中でーす!
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/bunka/event/ev_music/ondaiwa-kusyoppu.html

この期間にあらためて「醫戒」を読みました。

2020.05.22

日本では緊急事態宣言が徐々に解除されていく中で、まだおられる感染者の方の治療や、数ヶ月にわたり緊張状態の中で働いておられる医療従事者の方々、本当にありがとうございます。
この期間にあらためて「醫戒」を読みました。
この本は、1836年ドイツ人医師C・W フーヘランドが医師の心得を記した本で、江戸時代末期に杉田玄白の孫、杉田成卿が翻訳したものです。(「醫」は、現代の「医」、翻訳者の杉田成卿が訳したときのそのままの字体で題字を書かせていただきました。)
1972年に言語史研究者の杉本つとむさんにより現代語訳・解説されたものを、医師の間で隠れた名著であり今後数百年にわたり読み継がれていく可能性のある本だということで、2016年に遵義堂から復刊されました。序文は聖路加国際病院の日野原重明先生が書かれています。
前置きが長くなりましたが、内容が本当に素晴らしいので、断片的ですが紹介したいと思います。
《病んでる人を見て、これを救おうと願う情意ーこれがとりもなおさず、医術というものの起因でございます。》
《医師は、人のためにこの世に生を得ているのでございまして、おのれ一個人のためではございません。》
《目的とは何でございましょうか。それはほかでもございません。他人の生命と健康をひたすら救済し、まったからしめるという道、これだけでございます》
《医師はその術を行うにあたっては、ただ〈病者〉の病気のみをみるだけにしなさい。決して患者の貧富とか大小(貴と賤)とかを問題にしてはなりません》
《医師というものは、ただ一般的に治療するのみでなく、不治といわれる疾病にあたっても、患者の生命を保全し、その苦痛をやわらげるということが職務であり、一つの功績でございます》
幕末の西欧医学思想とサブタイトルにありますが、200年近く前のこのような思想が、様々な言語で翻訳され、世界中の医師の方々に読まれたそうです。その精神が少なからず現代にも受け継がれているのではないかと思いました。
5/21には、新型コロナウイルスによる感染者数は累計500万人を超え、WHOによると過去24時間での増加数は10万人超と過去最多を記録し、欧米で勢いが鈍化する中、中南米で深刻化しているそうです。
今この瞬間も、最前線で闘っておられる世界中の医療従事者の方々に敬意を表し、心から御礼申し上げると共に、一刻も早い収束を願っています。
※遵義堂は、書店販売はされてませんが、読者直販にて出版業を行っているそうです。
お問い合わせmorinori1905-publisher@yahoo.co.jp
ISBN 978-4-9908726-2-5 C1047

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奈良の唐招提寺で行われる中興忌梵網会(うちわまき)のうちわを奉納させていただきました。

2020.05.19

奈良の唐招提寺で行われる中興忌梵網会(うちわまき)のうちわを奉納させていただきました。今年は法要のみ行われるそうです。
思いやりに溢れた由来も素敵なので(下に説明してます)、書かせていただけること、私自身は7年目になりますが、毎年嬉しく、ありがたく思います。
今年書かせていただいたのは「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」
私たちが生まれた国土は異なるが、風や月は同じで天空の境界はない、袈裟を僧侶に寄進し、縁を結ぼう。
この言葉は、日本の長屋王が唐に送った千着の袈裟に刺しゅうされていた一文で、これに心を動かされた鑑真和上が、死を覚悟で日本に行く決意を決めたと言われています。
今わたしたちは、離れていても同じ天空の風や月を感じながら、同じ目標を持って協力し、ご縁を結ぶときだと深く思います。1250年前の素敵な言葉を、願いを込めて書かせていただきました。
※写真は奈良ひがしむき商店街に展示していただいているものです。右隣は、光明皇后が描かれただるま商店さんのうちわ。隣でうれしいな。
●うちわまきの由来
大悲菩薩覚盛上人(だいひぼさつかくじょう)の持つあるエピソードに由来します。
 そのエピソードとは、覚盛上人が、修行をしている際に蚊に刺されてしまっている姿を見た弟子が、その蚊を叩き潰そうとした際に「自分の血を蚊に与えるのも仏の道である。」とおっしゃったというエピソードです。
 そんな厳格に仏道に邁進する上人が亡くなった後、そのエピソードに基づき、せめて蚊を叩かずとも「扇子」で払ってあげよう。ということで、「ハート形」のユニークなうちわを「法華寺」の尼僧の方が上人の功績を偲びながらお供えしたことがこの行事の由来であると言われています。