台湾の構山書法藝術館での展示が終わりました。

2023.04.30

台湾の構山書法藝術館での展示が終わりました。見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

写真は、今回出展した作品「呼応2022-cross-」の部分。
この作品の墨作りは、少しだけ滲みが出るけれど、紙と墨の境界線ははっきり見えて、それでいて筆の動きや速度を感じられるように、、というイメージで作りました。

日々の天候に左右される墨の色は、そのときにしか出せない色。このように再現性が難しく、自然に委ねるしかないところも、書の一つの魅力だと感じています。

台灣での作品作りも、一期一会。
湿度の高い台灣で、そのときだけの墨色を楽しみながら、一枚一枚大切に制作していこうと思います。

呼応2022 -cross-

2023.04.20

呼応シリーズは、書を三次元で捉え、空中での筆の動きを可視化した作品です。
写真の「呼応2022 -cross-」は、2つの点の間の空中の筆の動きに空間を作り、その間を歩けるようにしています。筆の動きを想像しながら歩き、身体で横切ることができる作品です。
美術館の方々が、その間を歩きやすいように、光の道を作ってくださいました。
作品は4月24日まで台湾の橫山書法藝術館にて展示していただいてます。会期終了まであと少しになりました。是非お越しください。

HITOMOJI PROJECT -women- in Denver

2023.04.01

ミクロネシアのポンペイ島出身、今はデンバー美術館でフェローとして働いているEmelihter S. Kihlengさんとプロジェクトをしました。
インタビューでは、パンデミックに大変な時期を過ごしたこと、アメリカで養女の娘さんを育てながら働くシングルマザーの大変さや、だからこそいろいろな気持ちに共感できるようになったこと、そして、娘さんと一緒にいる時間がとても幸せで、これから共に生きていくのが楽しみだと話してくれました。
選んだ文字は「共」means Together。

当たり前ですが、HITOMOJI PROJECTでインタビューさせていただいた方々の人生は、数時間ではとても聴き尽くせないものばかりでした。
必ず想定外のことが起きて、でもそれが起きたからこそ新しい運命に導かれるという流れがあり、1人ひとりの人生は未知数で、かけがえのないものだと毎回深く感じさせられました。
今回のEmelihterさんの話も、驚きとショックと喜びがあり、その夜はなかなか眠れませんでした。詳しくはまたwebsiteや展示の時に見ていただけたらと思います。

パンデミック後初めての、対面でのHITOMOJI PROJECTはアメリカで!と決めていたので、デンバーで行うことができて本当に良かったです。
そして、このプロジェクトにおいてオセアニア地域の女性と制作できてなかったので、ポンペイ島出身でアメリカに住んでいるEmelihterにインタビューできたのは大変有り難いご縁でした。

デンバー美術館の方々、キューレーターのEinorさん、レジデンスを貸してくださった韓国人アーティストSammyさん、通訳をしてくださったデンバー大学のTooleさん、そして参加してくださったEmelihterさん、たくさんの方々のご協力のもと今回のHITOMOJI PROJECT-women-が出来たことに改めて感謝いたします。
本当にありがとうございました。

今回でHITOMOJI PROJECT-women-の制作は一区切りにし、みなさんに見ていただけるよう展示に移行していきたいと思います!